営業職に向いてない人と営業適性とは? 診断と判断に役立つ転職支援サービスへの相談

「営業への転職を考えているが、向いてないかもと不安。診断が簡単にできればいいのに」と思っている人は少なくないようです。人と接する仕事であることと、目標数字を自分自身が主体となって作り上げる必要があることが、向き不向きにつながると考えられているためでしょう。この記事では、営業職の適性とその診断について解説します。
営業職に向いてない人の特徴
営業職は向き不向きが大きいといわれがちな職種です。以下の特徴がある人は、営業職に向いてないといえる可能性があります。
人と接するのが嫌い
人と接するのが嫌いな人は、その原因を取り除かなければ営業に向いてないといわざるを得ないでしょう。営業職は対面であれ非対面であれ、人と接する仕事です。仮に嫌々やったとしても、よい仕事にはなりにくいといえます。
ただし、人と接するのが嫌いなわけではなく、単に苦手なだけという人は営業で成功する可能性があります。「嫌い」が結論的な感情であるのに対し、「苦手」は現状の意識にすぎないと考えられるためです。たとえば、「うまくできないから苦手」「やり方がわからないから苦手」といった理由であれば、やり方を修得することで改善できます。
自己中心的な人
他者のことよりも自分の都合が最優先で、それが当たり前になっている人は営業職に向いていません。自分を大事にする範疇を超える自己中心的な言動は、ビジネスの現場では受け入れられないケースが一般的だからです。
人の話を遮る人
人の話を遮る人は営業職に向いていません。人が話しているときに割って入ったり、人の話を聞くよりも自分がしゃべりたいだけだったりすれば、相手との良好なコミュニケーションを阻害してしまいます。顧客の話をしっかりと聞くことは、営業に求められる基本的な姿勢です。
管理が苦手な人
管理が苦手な人は営業職に向いてない可能性が高いでしょう。仕事の段取り、状況の把握、スケジュール調整などが苦手で行き当たりばったりの行動がメインの人は、アポの時間に遅れる、資料の準備を忘れてしまうといったミスを繰り返すおそれがあります。
何にでも手を出すが続かない
営業は即断即決の仕事ばかりではありません。むしろ、忍耐と根気、中長期的な展望が必要な職業です。あれもこれもやってみるものの、すぐに諦めたり飽きたりする人は向いてないと考えられます。
他人任せな人
他人任せな人は営業職に向いてない可能性が高いといえます。営業は会社の看板を背負い、自分の任務の範囲において会社を代表して顧客と接する仕事です。積極性と責任感が求められ、自分の頭で考え、顧客や周囲を説得する必要があります。他人任せで務まる職業ではないといえるでしょう。
人の評価や見た目を気にしない人
人の評価や見た目を気にしないという内容が、やるべきことをやるといったよい意味でなら構いませんが、疑問を感じさせるような言動や、だらしない、不潔な身なりは厳禁です。営業職は人に評価される職種であり、外見も含め、他人の印象を考えて行動する必要があり、それができない人は向いてないでしょう。
営業職全般に求められる適性とは
企業によって例外はあり得るものの、営業職に分類される限り一般的に必要とされる適性、能力があります。向いてない人の特徴がなく、以下に示す適性を備えている人は営業職で成功する可能性が高いといえるでしょう。
最低限のコミュニケーションを欠かさない
BtoBの仕事であっても、会社を代表するのは人間であり、営業は人間相手に行うものです。饒舌である必要はありませんが、最低限のコミュニケーションが必要となります。営業における最低限のコミュニケーションとは、お互いの立場を尊重したうえで行う円滑な会話、情報のやり取りです。人の話をしっかりと聞く姿勢、必要な情報を引き出す質問の仕方やヒアリング力を含みます。コミュニケーション能力やヒアリング力は高ければ高いほどよい適性です。
伝えたいポイントを外さない
最低限のコミュニケーションを行ううえで外せないのが、いま伝えなければならないポイントをしっかりと伝達する適性です。より深い情報を引き出し、提案するために欠かせません。表面的なコミュニケーションやヒアリングでは商売につながる情報のキャッチボールにならないケースが少なくないといえます。
考えたことを行動に移せる・体力もある
営業には行動力と裏付けになる体力が求められます。よい策を考えたとしても、行動に移さなければ結果は出ないため、考えていないのと同じです。体力がなければ行動の途中で息が上がってしまいかねません。内勤でも体力は必要ですが、客先を飛び回る外勤営業ならなおさらです。
結果をおそれない精神力
結果をおそれず果敢にチャレンジできる精神力を備えていることも営業職に求められる適性です。失敗や非難をおそれていては、可も不可もない活動で終ってしまいかねません。成長を目指す企業にとっては好ましくない状況です。
また、顧客に断られる、冷たくあしらわれるといった場面は営業につきものであり、さまざまな場面でメンタルの強さが必要とされます。
慎重に熟慮できる
行動力やチャレンジ精神は熟慮の上で発揮すべきものです。いろいろな角度から慎重に検討を加え、熟慮できる能力は営業職にとって大事な適性だといえます。考える前に行動すると失敗するケースが少なくないでしょう。考える前に動かざるを得ないケースもありますが、そういったケースでは豊富な経験や蓄積したノウハウがバックアップするか、ダメ元のケースです。
相手の立場を考えすぎない
相手の立場を考えることは営業の基本です。しかし、相手の立場を考えすぎないことも必要な適性のひとつといえます。相手の立場は考慮すべきものであって、自分が代役を務めるものではないためです。忙しい相手になりきってしまえば、営業をかけなければよいという結論になりかねません。どこまで考えるかは難しい面がありますが、経験を積めば押すところと引くところがわかるようになるでしょう。
粘り強く切り替えがうまい
営業は断られた時から始まるといわれる仕事です。断られたからといって当該顧客へのアプローチをやめてしまうのではなく、粘り続ける必要があります。そのためには、ちょっとくらい厳しい言葉を投げつけられたとしても、いつまでも引きずらずストレスをためない切り替えのうまさが必要です。
他人に興味がある
営業適性で外せない要素のひとつが他人への興味です。プライベートなことに首を突っ込むということではなく、幅広い興味が分析力を高め、相手の課題や解決方法の発見につながります。同時に、興味の広さ、深さが情報収集力の強化をもたらし営業に必要な知見を高めるでしょう。
向いてない判断には営業の仕事を理解することが必要
営業職イコール飛び込み営業、頭を下げまくる仕事といったイメージは一面的な受け止めにすぎないといえます。営業の仕事を理解したうえでなければ、向いてない判断はできません。営業の仕事内容は多岐にわたります。向いてない特徴や求められる適性を踏まえ、たとえば営業職の一般的な業務のどこに自分に向かない要素があるかを考え、見極める必要があります。
・見込み客の選定
・初回接触~見込み客の育成
・商談(ヒアリング、提案、見積もり、交渉)
・クロージング
・納品~請求~アフターフォロー
ひとくちに営業職といっても仕事内容は一律ではない
営業がモノを売るための仕事である点は変わらないものの、企業や部署、現場によってはこれが同じ職種かと思うくらい仕事内容は異なり多岐にわたります。
営業職の分類
営業職には新規開拓とリピート獲得の2つの顧客(契約・売上)獲得方法があります。従来型の営業現場では、それぞれ飛び込み営業とルートセールスに分類されることが多かったといえるでしょう。飛び込み営業とは主に全く接点のない顧客にアポなし訪問でアプローチする手法であり、ルートセールスは既存顧客を管理する中で追加契約などのアプローチを行います。
旧来の営業職
飛び込みにしろルートセールスにしろ、1人の担当者が前述した仕事内容につき、担当の顧客対応全般を行うのが旧来の営業職です。また、産地直販などのように電話で初回接触からクロージング、アフターフォローまでを行う営業の例も古くからあります。
チーム制の営業職
チーム制にはいろいろな意味がありますが、営業プロセスの分業化が進むなかでは、見込み客を育てるプロセス担当、クロージング担当、アフターとリピート担当といったように、顧客のステージによって担当を分けるケースが増えています。分業化では飛び込みではなくマーケティング部門がリードの獲得を担当するケースも珍しくありません。また、人材業界では営業職が求職者担当と求人企業担当に分かれていたりします。
対面が苦手で向いてないと思う人におすすめの営業職
人と面と向かってやり取りをするのは苦手だが、対面でなければ問題なくコミュニケーションをとれるという人には非対面の営業職がおすすめです。
インサイドセールス
近年進んでいる営業プロセス分業化において、電話やメールその他のツールを用いて非対面で顧客対応を行う内勤の営業職がインサイドセールスです。主として顧客の育成を担当し、商談化以降はクロージングを担当する外勤のフィールドセールスにつなぎます。企業によっては、追加の商談を含めて成約後の顧客フォローを担当する内勤の営業職としてカスタマーサクセスを置いていることがあり、インサイドセールス同様におすすめです。
オンラインセールス
ネット営業や電話販売など、オンラインのコミュニケーション手段を用いた非対面の営業職、営業手法をオンラインセールスと呼んでいます。役割が顧客育成に限られない点でインサイドセールスと区別可能です。
営業先による苦手意識がある人におすすめの営業職
営業職そのものに向いてないというより、担当する顧客の属性、種類によって苦手意識がある人には対極にある顧客を担当する営業職がおすすめです。
企業が苦手な人には個人営業
企業相手の営業が敬遠される主な理由を見てみましょう。
・大きな会社のビルに入って行くのは気おくれがする
・担当者に出会うまでが面倒
・企業相手の商談は堅苦しそうで嫌だ
・決裁が複雑で話がなかなか進まない
これに対し、出会う相手が決定権を持つ本人で話が早い個人営業がおすすめです。
消費者相手はちょっとという人には法人営業
消費者相手の個人営業が苦手とされる主な理由は以下の通りです。
・多数のいろいろな人と毎日会わなければならない
・一撃で予算を達成するような大きな仕事はまずない
・会社の看板という抑止力がないため無茶な要求をする顧客が多い
法人営業なら苦手とする要素を回避できるでしょう。
目に見えないものを売るのが向いてない人には物販営業
営業が売るモノは大きく2種類です。目に見える「物」と目に見えない「役務など」があります。
「百聞は一見に如かずであり、実物を説明して納得してもらえないと不安だ」「目に見えないものを説明するのは無理」と考える人には物販営業がおすすめです。物販にはメーカー、卸、小売り、ネット販売などさまざまな営業職があり、取引先もいろいろあるため、向いているスタイルを選びやすいといえます。
無料診断の結果に惑わされないことが重要
営業職に向いてない人の特徴に合致し、営業職全般に求められる適性を欠いていると思われるなら、もしかすると本当に営業に向いてないかもしれません。ただし、これらはあくまでも傾向の話であって絶対的な尺度ではありません。
さらに、ネット上の無料診断の結果が悪ければ完全に向いてないと思うこともあるでしょう。しかし、無料診断はあくまでも簡易的なものであり、一覧表示されているチェック項目がすべて妥当だとも限らないため、惑わされることなく、あくまでも参考程度に考えておく必要があります。
営業に向いてないと診断されたら
最終的に営業職には向いてないと診断された、判断したという場合は、別の道を考えることも選択肢のひとつです。自分の特性やスキルの棚卸をして、適職を探してみましょう。「いや、自分は向いてないかもしれないが営業をやってみたい」という人は、専門家のアドバイスを受けるとよいかもしれません。
営業職の向き不向きと転職サービス選びの関係
営業職に就いてはみたが向いてない人というは、実はたまたま向いてない企業、営業職のタイプを選んでいただけかもしれません。
自分に合った企業・営業職を選ぶ
営業職にもさまざまな種類、仕事内容があることはすでに述べた通りです。また、業種や企業によっても仕事内容が異なるのが営業職だといえます。そのため、自分に合った業界、企業、職務内容かどうかをしっかりチェックしたうえでチャレンジすることが重要です。
信頼できる転職支援サービスを利用する
独力ではよい入職先を探すにも限界があります。営業職採用の案件が多くて得意としており信頼できる転職支援サービスを利用すれば、向いてないという結果を防ぐことも可能です。転職支援サービスは、向いてないと診断されたが営業にチャレンジしたいという人の相談先としても機能しています。
営業職に向いてない判断は信頼できる転職支援サービスに相談してからでも遅くない
営業職に向いてない判断はその人の特徴や適性、診断サービスなどが参考にはなるものの、それがすべてということでもありません。もし、向いてないと思うなら別の道を探すと同時に、本当に向いてないのか専門家に相談する手もあります。結論を出すのは、転職支援サービスに相談してからでも遅くないでしょう。
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