営業職で「楽しい」と感じるのはどんな時?営業の魅力や楽しく仕事をするコツを解説

近年、営業職の求人数は増加傾向にあり、求人でも目にすることが多いでしょう。顧客行動が多様化する中で営業の手法も多岐にわたり、非常に魅力的な仕事です。営業の仕事は「大変」というイメージがもたれている一方で「楽しい」「やりがいがある」という声もよく聞かれます。この記事では営業職の魅力や楽しいといわれる理由、楽しくなるコツなどを解説します。営業職への転職の参考にご覧ください。
営業職の魅力とは?
現在、営業職の人材が不足しているといわれており、実際に求人数も増加傾向にあります。厚生労働省発表の「一般職業紹介状況(令和7年3月分及び令和6年度分)について」(※1)によると、令和7年3月時点で販売従事者のうちパートを除く営業職業従事者の有効求人倍率は2.40倍です。すべての職業の平均は1.24倍となっており、営業職の求人数がいかに多いかがわかります。
完全な売り手市場といえ、就職や転職には有利ですが、人材不足の一因に「営業職はきつい仕事」というネガティブなイメージがあることも否めません。しかし、営業職として働いている人たちからは「魅力がある」「やりがいがある」という声も多数聞かれます。そこで営業職の魅力についてご紹介します。
※1 出典:厚生労働省 職業安定局 雇用政策課「一般職業紹介状況(令和7年3月分及び令和6年度分)について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/001479029.pdf
多くの人と関われる
営業職は顧客を始めとする人と関わるのが業務の大半を占める仕事です。コミュニケーション能力も磨かれ、多くの人と知り合うことでさまざまな価値観に触れる機会が増えます。多様な価値観を理解することは自己成長にもつながります。営業職としてキャリアを積んでいけば、人脈も広がり将来的に大きな財産になるでしょう。
顧客の課題解決に役立つ
営業の仕事は単に自社の商品やサービスを販売するだけではありません。顧客企業の困りごとや課題を把握して、解決のための策として商品やサービスを提供する役割も持っています。サービス導入時のサポートやアフターフォローに関わることもあり、課題解決に大きく貢献できます。「人の役に立っている」という思いは、仕事に対するモチベーションを高め、自信にも結びつくでしょう。
さまざまなキャリアパスが期待できる
営業職として実績と経験を積めば、キャリアパスの選択の幅が広がります。同じ営業職でマネージャーなどの上級職に昇格したり、コンサルティング、マーケティング分野へ転職したりといったキャリアがあります。顧客との対応で培ったコミュニケーション能力や問題解決能力は、他の分野でも十分に活かせるでしょう。
営業職が「楽しい」と感じる瞬間はどんな時?
営業職は顧客との関わりの中でビジネスを展開していく面白味のある職種です。扱う商材によっても戦略が異なり、変化に富んだ業務内容も魅力的です。営業職の多くが楽しさを感じるのはどんな時なのか具体的にご紹介します。
新規の顧客を獲得できた時
営業職にとって新規顧客の開拓は非常に難易度が高いものです。既存顧客の場合は取引の実績があり、信頼関係も築かれています。さらに営業側の企業が提供する商品やサービスを理解してくれており、商談が比較的進みやすい状況が作られています。しかし、新規顧客となると、まずアポイントをとったり話を聞いてくれたりといったことだけでも、ハードルが高くなるでしょう。
新規顧客を獲得するためには、競合他社とは違うアプローチや取り扱う商材のセールスポイントをうまく伝えるなどの戦略が必要です。時間やコストをかけて苦労した分、顧客が良い反応を見せてくれ、受注に至った時には大きな喜びを感じます。特に初めて顧客を獲得した時は「営業職に就いて良かった」という気持ちになるでしょう。
ノルマを達成できた時
多くの企業では営業職にノルマを課しています。一定の期間内に「売上高〇万円以上」「契約件数〇件以上」などの具体的な数値目標を掲げて、目標達成意欲を促進しています。ノルマの内容は会社や商材の種類などによって異なり、比較的容易に達成できるものから、難易度の高いものまであります。
営業職は個人、またはチーム単位で設定されたノルマを目標に日々職務にあたっているため、達成できた時は楽しさや充足感、やりがいを感じるでしょう。達成するのが困難なノルマほど喜びが大きいといえます。特に成果に対して「歩合給」や「インセンティブ」などの報酬がある場合は、仕事に対する意欲向上にもつながるでしょう。
大きな商談をまとめた時
顧客との商談がまとまった時は、営業職にとって非常にうれしい瞬間です。特に大きな規模の商談が成立した場合、仕事に対する楽しさを再認識できるでしょう。売上の大小に関わらず、真摯な気持ちで仕事に臨むことは大切です。しかし、大企業との取引や大規模なサービス契約、長期間に及ぶ契約などは、競合も多く商談成立までに時間を要するため、喜びもひとしおでしょう。会社への売上にも大きく寄与できます。
顧客に感謝された時
顧客に商品やサービスを提供して感謝された時は、大きな達成感が得られます。営業職は、顧客に自社商品やサービスを提供して売上を上げるのが主目的ですが、顧客からの要望に的確に応えることも大切です。顧客の悩みや問題点を察知して、最適な商品を提供すれば、顧客の利益や満足感にもつながります。
顧客からの「ありがとう」「助かった」などの感謝の言葉は、営業職にとって何よりうれしいものです。顧客との接点が多い営業職の醍醐味ともいえる瞬間でしょう。
実績が評価された時
会社の上司や同僚に自分の仕事が評価された時、うれしさや楽しさを感じます。営業職は大変な面も多い反面、努力の度合いが成果に反映されやすい職種です。努力が実った時は自身で十分に喜びを感じますが、第三者から評価された時にはまた違った喜びがあります。
目標を大きく達成して表彰されたり、昇進や昇格したりといった評価的インセンティブは、営業職にとって重要な転機になるでしょう。より一層、職務に精力的に取り組み、会社と顧客のために働きたいという意欲が向上します。
トラブルを解決できた時
長く良好な関係が続いている顧客との取引がいつも順調に進むとは限りません。トラブルや問題点が生じることもあります。見積りを出したものの相手側の予算と合わず大幅な値引きを打診された、商品の納期に間に合わないなど、さまざまな問題が起きます。トラブルを解決するまでのプロセスは大変ですが、自身の力で解決できた時、達成感を味わえるでしょう。
同時に自身の営業スキルが確実に向上していること、成長していることなどを実感できるはずです。トラブルを自分の力量が試されるチャンスとポジティブに捉えるとよいでしょう。
営業職が「大変」「きつい」といわれる理由
営業職は「楽しい」「やりがいがある」という声が聞かれる中、「大変」「きつい」という意見もあります。「営業マン」という言葉が存在するように「営業=男性の仕事」という意識が持たれている可能性もありますが、現在では多くの女性が営業職として活躍しています。営業職でネガティブな意見がある原因について解説します。
ノルマにプレッシャーを感じる
会社から設定されている「営業ノルマ」はやりがいを感じる人もいれば、ノルマ自体にプレッシャーを感じる人もいます。業界によっては競合が多く、ノルマや売上目標の達成が難しい場合もあります。ノルマが達成できず、上司から叱責を受けたり、チームでの立場が悪くなったりといった状況では、どうしてもストレスを感じてしまうでしょう。
残業が多い
営業職は他の職種に比べて、残業時間が多い傾向にあります。業務内容が多岐にわたること、打合せの時間が顧客の都合に合わせて遅くなることなどが原因として考えられます。何か突発的なトラブルが起きれば、時間を問わず収束に奔走する必要も出てくるでしょう。こうした業務時間の多さは身体的・精神的に悪影響を及ぼすこともあります。
顧客からのクレームが苦痛
顧客と直接商談をおこなう営業職には、程度の差はあるもののクレームがつきものです。激しい言葉で叱責されたり、クレーム対応が難航したりといった負担があります。こうした対応が続くと精神的ストレスになって、営業の仕事自体が苦痛と感じる人もいます。
営業職が楽しくなるコツを解説
競争社会の中、厳しい環境下でも活躍している営業職は数多くいます。成果をあげられれば、喜びややりがいを感じられる仕事です。せっかくキャリアを積むのなら楽しく業務をおこないたいものです。そこで、営業職を楽しむ方法をご紹介します。
成功体験を積み重ねる
顧客との取引でミスやトラブル、クレームがあると、気分的に落ち込んでしまうものです。仕事に対する意欲が低下している時は、失敗にばかり目を向けず、成功体験を積み重ねることに注力しましょう。ノルマとは別に自分だけの小さな目標を決めます。
例えば「新規顧客に1件アポイントをとる」「今日予定している業務をすべてスムーズに終える」といった実現可能な目標を立てて進捗状況をチェックします。例え小さな成功体験でも自己肯定感が向上し、仕事に対する意欲やチャレンジ精神もわいてくるでしょう。
顧客の選定を見直す
やみくもに顧客に営業をしても成果に結びつく可能性は低いです。なかなか成果が出ない営業職は、顧客の選定方法を見直してみましょう。通常、顧客の選定では業種やニーズによって細分化し、その中から自社商品の価値を最大限に提供できる層に絞り込みます。それで結果が出ない場合は、顧客行動の分析などを慎重におこない、確度の高い顧客を抽出しましょう。独自視点での選定方法が効果を発揮することもあります。
逆に選定したものの、良い結果が得られなかった顧客に対しては「何がいけなかったのか」「説明が足りなかったのか」など自ら原因を探り、今後の参考にしましょう。
コミュニケーションスキルを磨く
顧客とのコミュニケーションに苦手意識を抱えたままでは、営業活動はうまくいきません。コミュニケーション能力がアップするように努力しましょう。顧客と話す際には明るく、会話がはずむよう意識してみましょう。論理的にわかりやすく話したり、相手が話している時は聞き上手になったりといったことも大切です。
コミュニケーションが円滑になれば、会話が広がり相手のニーズを引き出しやすくなります。本来の能力を発揮して、顧客にとって適切なアプローチや提案ができるでしょう。
プレッシャーを軽減する
ノルマや顧客との関係に重圧を感じている場合は、ストレスになっている点を明らかにしてひとつずつ対処していきましょう。プレッシャーが先にたってしまう状態では自分の実力が出せず良い結果にはつながりません。直属の上司に相談したり、思い切ってリフレッシュ休暇をとったりといった対処も効果的です。
自分の営業スキルに自信を持ち、自己肯定感を高める工夫も必要です。結果や成果ばかりを追わず「良い仕事をする」ことに重点を置いてリラックスしましょう。
営業職に転職する際に知っておきたいポイント
営業職は未経験でも挑戦しやすく、その人が持つポテンシャルや人柄で採用される例が多い職種です。入社後、楽しく働きながら活躍するために転職時におさえておきたいポイントをご紹介します。
仕事内容やノルマの有無、営業手法などを把握しておく
営業と一口にいってもルート営業やインサイドセールス、フィールドセールスなどさまざまな手法があります。手法によって業務の進め方やアプローチ方法、難易度などが異なるため、自分の適性やキャリアに合った営業職を選択しましょう。また、企業の給与体系やノルマの有無、待遇なども正確に把握しておくと安心です。
転職エージェントは信頼のおける事業者を選ぶ
転職サイトの求人を見ると「営業職」は数多くあります。条件や待遇を見ても実際の職場環境はなかなかイメージしにくい場合は、転職エージェントを活用しましょう。転職を成功させた実績数が豊富で信頼性が高く、できれば営業職を専門に扱う転職エージェントが望ましいです。
営業職への転職で不安に思うこと、こだわりのポイントなどの相談にのってくれ、手厚い支援が受けられます。企業に関する情報もより詳しく知れて、間違いのない転職ができます。
営業は楽しい仕事! 意識を変えてやりがいを見つけよう
営業職は大変な面が多いですが、たくさんの人と出会え、自分自身も成長できる楽しい仕事です。やりがいや喜びも多く、将来的に役立つビジネススキルも身につきます。「つらい」「不安」という思いがあっても、意識を変えてみることで解消できるかもしれません。まずは仕事に少しでも、楽しみややりがいを見つけてみましょう。
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