営業が楽しいと感じる理由とは? 営業職に向いている人や営業を楽しい仕事に感じるコツを紹介!

営業が楽しいと感じる理由は複数ありますが、人によって、また営業の種類によって異なる可能性があります。楽しくないと思っていた営業職を楽しい仕事に変えることも可能です。この記事では、営業が楽しいと感じる理由、営業に向いている人、営業を楽しくするコツなどについて解説・紹介します。
営業が楽しいと感じる理由
営業が楽しいと感じる理由はさまざまですが、営業そのものに関するものと周囲の環境からくるものに分けて解説します。
営業ならではのやりがいがある
営業職に就いていると営業ならではのやりがいを感じることが多々あります。
・責任ある仕事を任されている実感
営業の仕事は顧客にモノを売る仕事です。まず、自社の商品やサービスが売れたことによる純粋な楽しさがあります。会社には売上・利益の予算があり、営業職はその数字を直接作るという重要な職務を任されており、営業の結果次第で会社の業績が左右されるため、その責任は重大です。予算を達成したときには、会社や仲間に対して貢献している自分を実感できます。また、対外的には企業の顔であり、会社の看板を背負っているという自負を感じる仕事です。
・困難な案件に立ち向かう充実感
相手があるなかで困難に立ち向かう充実感も、営業ならではの楽しさの要因です。営業の仕事は簡単なものではありません。顧客のほうから売ってくださいと頭を下げてくるような商材は極めて少なく、多くは競合他社との戦いの中で受注を勝ち取る必要があります。また、競合がない案件であったとしても、顧客の課題に対するソリューションとしての価値を期待以上に提案できなければ契約に結び付かないケースも少なくないのが現実です。
競合に打ち勝ち、顧客ニーズを満足させるという使命をまっとうしたとき、個人プレーの場合は自分の力を実感でき、チームプレーなら一体感をおぼえることで楽しいと感じるのも営業ならではといえます。
・期待できる案件に出会えたとき
大きな数字を期待できる案件に出会うことは、営業が楽しいと感じる理由のひとつです。会社の予算を任されている営業には目標数値があります。ノルマという言葉を使うか否かはともかく、目標達成は当然のこととされ、未達に終わった場合は厳しい立場に追い込まれかねません。
だからこそ、一撃で大きな数字につながる案件との出会いは営業職にとって望むところです。目標達成に向けて大きく前進しそうなときは気持ちが高揚し、失敗が許されない緊張感とともに楽しさにもつながります。
・成果が目に見えるカタチで表れる
営業の仕事は成果が数字という目に見えるカタチで表れる点も楽しさにつながる要素です。しかも、目標数字の達成、新規案件や大型案件の獲得がインセンティブや昇給・賞与への反映といったカタチで評価されるため、やりがいも大きいといえます。
・顧客に喜んでもらえる
よい商品・サービス、ソリューションの提供に対し、顧客からの感謝を得られる、顧客に喜んでもらえることで楽しさを感じられるのが営業の仕事です。営業は顧客とWin-Winの関係を構築する必要があります。故意に顧客に損をさせて営業職だけが儲かるような悪質な商売や、顧客の無理難題に営業職が疲弊してしまい、顧客にもメリットがなくなるような関係は営業が望むところではありません。
・人脈が増える
営業職に就いていれば、さまざまな顧客や関係先などの人脈が増えます。築いた人脈が直接的な営業数字になることもあれば、営業に役立つヒントを生み出すこともあるでしょう。また、自分の知らない世界を見ることができる点も楽しさにつながります。
・自分の成長を感じられる
ふとしたときに、こんな対応ができるようになったのかと自分自身の成長を感じられるのが営業の仕事です。営業職に就いたばかりの頃を振り返り、わからないことだらけだったなと懐かしく感じることもあるでしょう。これも営業の楽しさのひとつです。
働く環境がよい
営業が楽しいと思えるためには、周囲の環境、働く環境のよさも重要です。
・仕事が正当に評価される
仕事の評価が事実ベースであり、えこひいきなどの不公平がなく正当であることが営業の楽しさを支えます。評価が報酬にかかわっている点でより重要なポイントです。
・チームワークがよい
営業はプロセス分業制であってもなくても部署のチームワークのよさが結果に反映されやすい仕事です。チームワークがよければ、仕事が円滑に進んで楽しさを感じる機会も増えます。分業制であれば全員が連携して顧客対応を行わないと数字が作れません。分業制でなくても事務方のアシストや同僚のフォローが必要です。阿吽の呼吸で連携できる環境なら、楽しさも倍増でしょう。
・社内の風通しがよい
社内の風通しのよさも楽しさの理由になり得ます。営業部門と現業部門の確執などはありがちな話ですが、楽しさを阻害する要因です。他部署も含めて協力体制が出来上がっており仕事がやりやすい、上層部との意思疎通がしやすい環境であればこそ、営業が楽しいといえるでしょう。
・ブラックではない
営業に限った話ではありませんが、ブラックな環境ではないことが楽しさを感じるうえで欠かせません。仕事には厳しさがあり残業などはあるものの労務管理が適正で安心して働けることが重要です。
・数字に追われない営業職
数字に追われない営業職は、プレッシャーがない分だけ余計に楽しいと感じるでしょう。営業に数字は付きものですが、数字はあっても数字に追われない営業がないわけではありません。たとえば、大手メーカーで安定した数字が約束されている、チーム制で業務負担が小さいといったケースがあります。
営業職に向いている人の特徴・スキル
一般的に営業職に向いている人の特徴や持っているスキルを解説します。
コミュニケーション能力が高い
人を相手にする営業職に向いている人は、一定以上のコミュニケーション能力を持っています。コミュニケーション能力は高ければ高いに越したことはありません。といっても、最低限のレベルが確保されていれば、実務を通じて磨くことが可能です。営業の現場で行われるコミュニケーションにおいては、ヒアリング力の高さも必要といえます。
課題・ソリューションの発見・提案力・好奇心や他者への興味
営業職で結果を出している人の多くは、顧客とやり取りする中で聞き出した情報の内容を分析し、相手の立場での課題を発見・整理する力を持っています。また、課題に対するソリューションの発見・考案、そして有効な提案を行うスキルも備えているでしょう。明確になっている課題だけでなく、顧客にとって利益となる自社の商品・サービスは何かを考え、魅力をアピールする能力もあれば営業の仕事が捗ります。その前提として、好奇心や他者への興味が欠かせません。
人の役に立つことが好き
人の役に立つことが好きな人は、顧客のために、あるいは自社や仲間のために営業という職務に向き合えます。能力があっても人の役に立つことが嫌いな人には、営業職は難しいといえるでしょう。
精神力と忍耐力と体力
昔から営業は断られた時から始まるといわれているように、営業職に向いている人は断られてもめげない心、目標達成に向けてチャレンジを続けられるへこたれない精神力が特徴です。また、困難なミッションをやり遂げる忍耐力も持っています。精神力や忍耐力は自己管理の能力があってこそ発揮されるものです。同時に内面の力を支えるだけの体力を有しています。
向上心
数字・業績のアップを求められ続ける営業職には、現状に満足しない向上心の持ち主が向いています。営業職に就いている人のなかには、単に数字を追うだけでなく、自身の成長を感じられる点にやりがいを感じている人も少なくありません。
地位やお金へのこだわり
向上心と並んで、地位やお金へのこだわりは営業成績を伸ばすうえで重要な特徴だといえます。営業職は過程も無視できませんが、基本的には結果で評価される職種です。多くの場合、売上・利益という結果がストレートに地位やお金に結びつく職種だといっても過言ではないでしょう。つまり、地位やお金へのこだわりが強い人は、営業に向いています。
営業の種類によって楽しい・楽しくないが変わる
さて、ひとくちに営業といってもその種類はさまざまあり、仕事スタイルや担当する任務のタイプ、仕事内容は千差万別です。同じ人でも種類次第で楽しかったり楽しくなかったりします。
内勤営業
内勤営業はオフィスを営業の仕事場とするタイプの営業であり、客先を訪問しないスタイルの営業です。顧客へのアプローチは電話やメールなどのコミュニケーションツールで行います。空調の効いたオフィスで執務したい人には楽しい反面、机に座っているのが苦手な人には苦痛かもしれません。
営業プロセスの分業化が広まりを見せているなかで、内勤営業の一種で顧客育成までを担当し、クロージングをしない営業職であるインサイドセールスが注目を集めています。
外勤営業
客先を訪問する従来型のスタイルが外勤営業です。営業プロセスの分業化においては、アポ取りやリードナーチャリングを他の担当に任せてクロージングを主任務とするフィールドセールスが注目されています。あちこち飛び回ることが向いている活動的な人には楽しい仕事ですが、移動や顧客との対面が苦手な人には厳しいかもしれません。
新規開拓営業
新規開拓営業とは文字通り接点のない顧客を開拓する営業活動であり、従来型の外勤営業の第一歩ともいえる飛び込み営業をイメージする人が多いかもしれません。新しいことをやりたい人、自分の力で新規顧客を獲得したい人は楽しめる可能性が高いでしょう。とはいえ、まず断られるのが当たり前の毎日を受け入れられるかがポイントです。
ルート営業
既存顧客を管理・訪問して売上を立てるのがルート営業です。基本的に外勤営業で新規開拓を並行するケースもありますが、完全な新規開拓営業とは異なり、ある程度の売上が見込める点が大きな特徴といえるでしょう。関係が築けている顧客とのやり取りを楽しいと感じるルート営業マンは少なくありません。
営業プロセス分業化の流れで増えているカスタマーサクセスもルート営業的な活動を行います。成約後の顧客をフォロー、サポートしながらアップセル(上位商品・サービスの販売)やクロスセル(関連商材の販売)を行うのがカスタマーサクセスの職務です。ただし、カスタマーサクセスは基本的に内勤営業である点が従来型のルート営業とは異なります。
ルート営業は新規開拓に費やす時間を少なくして、既存顧客との関係を深めたい人には楽しいと感じられる反面、担当顧客を制限され得る点に物足りなさを感じるかもしれません。
法人営業
法人営業とは企業、事業者相手の営業です。お互いに会社の看板を背負っていることから、非常識な言動をする人と出会う可能性は低いといえるでしょう。また、大型案件は法人顧客が圧倒的に多いため、でっかい仕事をしたい人には楽しい営業の種類です。その反面、企業同士のシビアな関係性があるため、フレンドリーな営業を目指す人には楽しくないケースもあります。
個人営業
法人とは異なり顧客には会社の看板が存在しないため、建前ではなく本音をストレートに出してくる顧客も少なくありません。個人営業は、そういったさまざまなタイプの人に出会えるのが楽しみのひとつです。一方で、組織としての動きではないためブレーキが利かず、顧客が脱線すると収拾がつかない可能性があり大変な面も考えられます。
営業を楽しいと感じられる仕事にするコツ
個人で見た場合、営業が楽しいか楽しくないかは、この種類の営業職だからという理由で決まっているとは限りません。楽しいか楽しくないかは個人の感じ方による部分も大きいといえるでしょう。営業を楽しいと感じられる仕事にするコツを紹介します。
コミュニケーション能力を磨く
営業を続けて経験を積むことにより、コミュニケーション能力は自然と向上する部分があります。しかし、それだけでは楽しいと感じられるレベルになるとは限りません。成功したと思える事例、失敗と感じる事例を振り返り、コミュニケーションのよかったところ、不足していたところを考えて磨きをかける習慣を付けましょう。先輩や仲間のコミュニケーションを参考にすることも有効です。
自分のスタイルを確立する
営業職はともすれば会社の方針や顧客の都合に振り回されてしまう部分があります。そして疲弊してしまい、楽しさを感じられなくなる悪循環に陥りかねません。そうならないためには、自分の営業スタイルを確立する必要があります。状況の変化に対応するスタイルまで確立できれば、自分が主導権を握り慌てることなく対処可能です。
自分のペースで営業活動に取り組むことで楽しく仕事を進められます。また、急な話もある程度は調整・回避できるようになるでしょう。自分のスタイルで主導権を握るためには、スケジュール管理も抜きにはできません。またその先に、自分が望むキャリアを描くことも重要です。
ポジティブシンキング
ポジティブシンキングによって営業を楽しくすることが可能です。営業の種類にもよりますが、営業の仕事は失敗が日常茶飯事といえます。ここでいう失敗とは、アプローチしたものの反応がなかったケース、見積もりを出したが成約できなかったケースなどです。
営業は一般的にアプローチに対する商談化率や成約率がそこまで高くない仕事であり、失敗で凹んでいては継続が難しくなります。ポジティブシンキングによって、失敗を成功の母に変えて前進すれば、大きな目標にも立ち向かえるでしょう。
先手先手で余裕を作る
営業活動を先手先手で行うことで、時間的にも物理的にも余裕を作ることができれば、心理的な余裕にもつながり、営業成績にもよい影響が生じるでしょう。その結果、楽しいと感じることができそうです。営業をはじめ何事も締切ギリギリで回していると、余裕がなくなってしまい、楽しさを感じられなくなってしまいかねません。難しいことほど先手で処理できれば、「やればできる」という自信にもつながり、さらなる楽しさにつながります。
感謝の気持ちを忘れない
アプローチ相手から速攻で断られたと怒っている営業マンを見かけることがありますが、自分の都合でアプローチしているため怒る理由はないでしょう。特別な事情でもない限り、顧客も身内も関係なく、相手してくれたことに感謝の気持ちを忘れないことが重要です。感謝の対象となる相手と結果はともかく仕事ができたということが、楽しさを感じられる可能性を高めます。
真摯に営業の仕事と向き合う
営業職を突き詰めれば、自然に楽しさを感じるものだといえるかもしれません。営業の仕事は奥が深いものであり、方法論と過程、結果の組み合わせは無数にあり、すべてではなくても楽しいシーンも少なくないでしょう。なぜ営業があるのか、なぜ営業をしているのか、自分ができることは何かを考え、真摯に営業の仕事と向き合うことが、楽しさを感じるコツのひとつです。
営業職に実績のある転職支援サービスに相談する
いろいろなケースがある営業の仕事ですが、どうしても楽しくないという場合、その営業現場が自分に合っていない可能性があります。合っていないなら合っている種類の営業に転職することが、営業を楽しいと感じられる仕事にするコツです。
営業職への転職を考えているなら、営業職の転職に実績があり専門のノウハウをもっている転職支援サービスへの相談が望ましいといえます。
業界や業種はもちろんのこと、個別の企業に関する最新情報、深い情報などを得られるのは、専門性があればこそです。
営業が楽しいか否かは人それぞれだが工夫次第で楽しくすることができる
営業の仕事を楽しいと感じる理由はいくつもあります。多くの人に共通するポイントもあれば、人によって異なるポイントもあり、実際に楽しいか否かは人それぞれです。いま営業の仕事が楽しくなかったとしても、工夫次第で楽しい仕事に変えることができます。転職を考えるときは、転職支援サービスの利用がおすすめです。楽しい営業に出会える可能性が高くなるでしょう。
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